1人の時は感じない時間の進み方が残酷で、寂しい。
やっぱり、泊まれば良かったかな。
ただ、
明日用のメイク道具も持ってないし…
急なお泊まりは親に怒られるのが目に見えているからこのまま大人しく帰るとしよう。
『ここ』
「お嬢ちゃんじゃん」
『そういうの嫌い』
「ごめんごめん、じゃね」
『送ってくれてありがとう。また明日ね』
「じゃな、早く家に入れ」
好きになっていく一方かもしれない。
今日、
咲良ちゃんが言っていた
「嫌いになる要素がなくて辛い」って…
本当そんな感じだった。
嫌いにならなくていいんだろうけど…少しは欠点を見せて欲しい。
強いていうなら
勝手に地元に帰ってしまうくらいかな。
でも、そんな事頻繁にあるわけじゃないし…
好きだよ、凌久くん。