帰り道に、
『わがまま言って良い?』
と、
言うと「いいよ」と言ってくれたから…
『うちまで一緒に来て』
と、
伝えたら…
「それが凛のわがままなの?」って…
え?
これはわがままのうちに入らないの?
「今日の凛、好き。どうしたの?」
『何もないよ』
咲良ちゃんに教えてもらった。
とも、
言えるわけもなく…目を逸らした。
「ちゅしたい」
『人がたくさんいるから無理』
「まぁ無理ですよね…」
この時間は道にも電車にもたくさんだし、辛い。
けど、今日は凌久くんがいるから少しは幸せな気分でいられていた。
電車内では、凌久くんのやってるスマホゲームをひたすら見学していた。
何のゲームといえば良いんだろうか。
簡単に言えば戦いごっこみたいな感じ。
見る感じ、男の子がやるようなゲームだった。
「やってみる?」
『大丈夫』
「意外と楽しいよ」
と、
言いながら再び戦いを始めた凌久くん。
楽しそうで何よりです。