最後の講義を受けていると凌久くんからLINEが来ていた。
「うち来て」
『お迎えなし?』
「誰の講義?」
『仲川さん』
「あの人、時間遅れるから嫌」
『わかったよ』
LINEを送った瞬間、隣にいた咲良ちゃんが「もっとわがままになっていいんだよ」と言ってきた。
もっと、わがまま?
結構わがまま言ってるつもりだったけど…
「凌久先輩からしたら、序の口だよ。」
『え。』
「今日、家まで送ってって言ってごらん」
『え、無理だよ』
「だって、長い時間一緒にいたいと思わない?」
『ぅん…思うけど、』
「ファイト!」
講義が終わった後、私は悩みながらも凌久くんの家を目指して歩いた。
途中で、
コンビニに寄ってジュースを買ってくれたから些細なお返しでアイスを買った。