「何?会えなかったから?」

『実家に帰るよって言ってほしかった』

「一緒に行きたかったの?ごめん」

『ち、違うんだけど…』

「何?」




え?

私が怒る理由って、変な事なのかな。



考えすぎて一瞬、時間が止まってしまったかのような感覚だった。






『自分で考えて』


と、

話している間に大学に到着した。




「まじかよ、考えるけどわかんなかったら教えてくれる?」

『考えとく』

「わかった、じゃね」

『ばいばい』




私は咲良ちゃんと合流した途端、久しぶりだったにも関わらず凌久くんの事を話したら…



「それは怒っていいよ」

と、

言ってくれた。





良かった…

私はおかしくないみたい。



でも、変な話だけど…凌久くんと前に付き合っていた女性は怒らなかったのかな。




あとで、

凌久くんに聞いてみようかな。