改札口に着いたら既に、凌久くんがいた。
1週間3日ぶりくらい。
気持ち的に久しぶりに会う感じだった。
『おはよう』
「おはよう」
と、
朝の挨拶をした後は手を繋ぐだけで何も無い。
悪いと思ってないのかな。
私が怒ってないと思ってるのかな。
凌久くんは、ゲームをしているのか愛人にLINEをしているのかわからないけど…呑気に携帯を触っていた。
だから、
私も何も言わず…繋いでいた手を離して歩いた。
「怒ってんの?」
『ごめんねって言って』
「ごめんね」
『何で謝ってるの?』
「凛が好きだから」
『違う』
そんな冗談に騙されないんだから…
勝手に帰ったことに対して、悪いと思ってない事にイラっとする。
私を連れて行って欲しい!とか、じゃなくて会えなくなるという事を伝えてほしいだけ。
そんな、
難しい事は言ってないはずなんだけど…
『明日、出かけよう』
と、
言ったら「いま、実家」って…言われる身にもなってほしい。