結局あれから、帰るまで凌久くんの腕の中で過ごした。
離してくれず、
けど、離れたくない自分もいて…
何だかんだ、落ち着いていてあっという間に時間が過ぎていった。
『何のバイトしてるの?』
「居酒屋」
『大人だね』
「そう?凛が20歳になったら一緒に飲みに行こうな」
『うん』
この後、バイトなのに駅まで送ってくれた。
優しくて、何か申し訳なくなる。
改札口でバイバイしたけど、2日間一緒にいたからか離れた瞬間の寂しさは半端なかった。
それに、
繋いでる手がない違和感。
自分が、おかしくなっているような感覚だった。