特にその後は何もなく、家に帰宅した。





『今日、バイトは?』

「ある」

『3時くらいに帰ろうかな』

「4時!」




ね!

私の話を聞く気がありますか?



少しでも一緒にいたいっていう気持ちはわからなくもないけど…言い方がムカつく。




とは、

言いながらも結局4時に帰宅する事にした。





テーブルに肘をつきながら、テレビを見ていると凌久くんが私の名前を呼んだ。




『何?』

「こっち来て」




こっち来てと言う程、遠くにいない。

むしろ、手を伸ばせば触れられる距離にいるけど…





『ここにいるじゃん』

と、

言うと凌久くんは両手を広げてきた。





恥ずかしいという感情を抱きながらも私は凌久くんの腕の中に入った。