起きたら、既にカーテンの間から日差しが入って部屋が明るくなっていた。
目の前にはすやすや寝ている凌久くん。
それに、
私の体に無造作に置かれている凌久くんの腕。
こういう時はどうすればいいんだろうか。
起こすことも出来ず、直立不動だった。
とりあえず、
凌久くんが起きるのを待っていたが…
中々、起きてくれず…
『凌久くん』
と、
名前を呼んだら目を開けてくれた。
けど、また寝たと思ったら急に抱きしめられた。
「おはよう」
『おはよう』
「起きたら、凛がいるなんて幸せだな」
言う方は何も思ってないのかな…
言われたほうが、恥ずかしくなる始末。
私は笑って誤魔化すと、凌久くんにキスをされた。