心臓が止まってしまいそうなくらい、驚いて…奇声を発していた。
無意識で凌久くんにしがみついていていた私。
出口についた頃にしがみついていることに初めて恥ずかしさを覚えた。
それに、
「まじうける!」
と、
凌久くんに笑われる始末だった。
人の怖がった姿を見て笑うなんて嫌なやつ!
そう思ったけど…
笑っている凌久くんを見て少し幸せを感じた。
『凌久くんは楽しかった?』
「すげぇ楽しかった」
ここまで、私が乗りたいと思う乗り物にしか乗っていなかったから凌久くんが少しでも楽しかったと思えて、安心した。