だからと言って、自分から手を繋いだりとかは難易度が高すぎて出来ない。
凌久くんが私のことをどう思ってるのかが、一番気になるところだった。
聞けるわけがないし…
それに、凌久くんの答えを聞くのも怖かった。
そんな事を考えていると携帯を触り終えた凌久くんは、自然と手を繋いできた。
私が考えすぎなのかな。
でも、少しでも凌久くんを幸せに出来るように頑張りたい。
「今日暑いな」
『サングラス日焼けしないの?』
「しそうだよな」
『眼鏡のところだけ日焼けしてたら面白い』
「笑うなよ」
と、
言うけど…既に笑いそうだった。
凌久くんと話している間に、順番が来てジェットコースターに乗った。
『キャーーーーー!』
周りからも悲鳴が聞こえた。
私も、悲鳴を言ってた1人だけど楽しすぎた。
楽しすぎて、ずっと乗ってたかった。
当たり前の事だけど、待つ時間の方が長くて、乗り物は乗ったらあっという間だった。
『もう一回乗りたい』
と、
リクエストすると凌久くんは嫌な顔せず「いいよ」と言ってくれた。
何だか、恋人じゃなくて親子のようだった。