とりあえず、
付き合うとか、付き合わないとか、
そういう以前に凌久先輩が心配で、安否確認をするために迷う事なくLINE電話をした。
ーーー♪
スマホから呑気に、発信音が聞こえる。
『出ないな…』
海くんが、連絡取れないのに私が取れたらそれはそれでおかしいよね…
変に自分で納得して、
耳からスマホを外した瞬間に…
「はい」と、凌久先輩の声が聞こえた。
『もしもし、凛です』
「寝てた…」
『起こしちゃいました?すみません…』
「大丈夫」
『今どこにいますか?』
「実家にいる。じいちゃんが死んじゃったから急遽こっちにいるんだ」
お爺ちゃんが亡くなったって…
それは、
付き合うとか言ってる場合じゃない。
何て声をかければいいか分からず…無言になってしまった。
何て声をかけよう…
と、
思っていたら
「帰ったら会おう」と言ってくれた。
気を使わなきゃいけない側が気を使わせてしまうことになってしまった。
すみません…
『はい、連絡待ってます』
「また連絡するね」