その後は自分の部屋に戻ったけど、頭の中は凌久先輩でいっぱいだった。
恥ずかしいくらいに考えて、
恥ずかしいくらいに、寝られなかった。
それに考えれば考えるほどわからなくなって、また最初からの繰り返しだった。
気付けば、12時。
寝ようと思っても脳みそは凌久先輩。
自分が嫌になった瞬間だった。
結局、何時に寝たのかわからず…いつの間にか寝ていたみたいで朝を迎えた。
嫌でも朝は来る。
現実って残酷だなと思った。
大学に行き、咲良ちゃんに会った瞬間に
「どうだった?」
と、
聞かれたから正直に話して、私が今考えている事も素直に話した。
すると「考えすぎ」と笑われた。
考えすぎなのは自分でもわかってるけど…
考えないと、答えが出ないんだもん。
数学みたいに、答えが一つとかならいくらでも計算するけど…これは全て私次第。
だからこそ、わからなくなる。