海先輩も含め、「知らない」と言っていた咲良ちゃんもグルだったみたい。
私だけが謎に包まれていた。
周りをキョロキョロしていると、遠くから見覚えのある顔がこっちに近づいて来ていた。
え、何?怖すぎる…
私は思わず、後ろを振り返ったけど…
後ろには、大きな木があるだけで…誰もいなかった。
「卒業おめでとう」
と、
言って、私に花束を渡して抱きしめられた。
『…凌久』
あんまり、花には詳しくないけど…素敵。
それに、スーツ姿がかっこ良すぎた。
鼻血を出してしまいそう…
袴は、死んでも汚せないから冗談なら早く私の前から消えて欲しいんだけど…
夢を見すぎて、
とうとう頭がおかしくなったみたいです…
病院行った方がいいかな。