咲良ちゃんに来て欲しい…

何て、

叶うはずもなく、考え事をしている間に駅に着いてしまった。





すぐに凌久先輩の存在に気が付き、私は、自分を落ち着かせるために深呼吸をしてから近づいた。




『お待たせしました』

「誰の授業だったの?」

『中村教授です』

「あの人、つまんなくない?」

『ひたすら、黒板に文字書いてるだけですよね』

「そうそう」

『もう、ノートに書くので必死です』



と、

笑うと凌久先輩も笑ってくれた。





先輩達と会ってから、感じていた事だけど先輩の中では凌久先輩が一番話しやすさを感じていた。



それは、

2人になっても変わらなかった。