「どうした」

『昨日、凌久が…』



と、

昨日凌久の家に行った事、抱き合わせた事や、凌久と一夜を共にした事も全て話した。




ずっと、泣いてたから

加奈は、聞きづらかったに違いないだろう。



けど、何も言わず頷いて聞いてくれていた。




「凌久!最悪な男だな」

『何で、凌久と別れなきゃいけないんだろう』

「駆け落ちしちゃえば?」

『…そんなの無理だよ』

「凛のママとパパなら、捜索願とか出しそうだよね」




と、

加奈は色々話してくれた。




話して少しはスッキリしたものの…やっぱり、凌久に会いたい気持ちは健在だった。