『4月から、仕事頑張ってね』
「凛も大学頑張れよ」
『うん』
「元気でな」
『バイバイ』
もう、こうやって顔を見合わせて会う事はないだろう。
凌久の家に来るのも最後。
凌久と話すのも最後だろう。
この道を通る事もないだろう…
凌久が地元に帰れば、偶然会う事何て出来ないだろうし…「会いたい」と言われても、すぐに会いに行ける距離でもない。
会う事はないんだろうな…
そう思うと…涙が溢れて止まらなかった。
前を向こうと思った矢先に、また一からになってしまった様だった。
辛い。
私は何のために生きてるんだろう…
『助けて加奈』
と、
加奈に助けを求めて電話した。
今、私の心の支えは加奈しかいない…