凌久と関わったら、また自分が苦しむのはわかっているけど…



それに、

凌久は新しい彼女がいるんだから…



ダメだとわかっているのに、体が言う事を聞いてくれなかった。






凌久から、感じられるお酒の匂い。

あまり良い匂いではないけど…それさえも、嫌と感じなかった。




付き合っていたら、

『臭い』

と、

言って…怒っていた姿が想像できる。





凌久の家の匂い。

凌久の柔軟剤の匂いを感じて安心していた。







お互い、こんなに求めているのに…



別れた理由がわからないし…

親を恨むことしかできない自分に腹が立った。