「でも、そんな凛が好きになった男〜会ってみたかったな。」
と、
加奈は笑って言った。
私も、凌久を加奈に会わせたかったな。
もう叶わないと思うと、悲しい。
「次楽しみにしてるよ」
次は、、いつかな。
今は、凌久以外考えられないから…恋愛する気はないけど、また数年経てば変わるかな。
『加奈の彼氏に会わせてよ』
「いいよ、今度連れてくる」
『結婚するの?』
「多分、すると思うけど…先のことはわからないじゃん?凛みたいに」
『最後余計!』
「すいません…」
本当、家族なのかなっていうくらい気を使わないし…イラッとしてもすぐ許せてしまうところが加奈の凄さと思う。
それに、
私の事を笑わせてくれて…彼氏みたいだった。
『私、加奈がいたら生きていける』
と、
冗談半分で言うと…
「え、キモい…」と笑いながら拒否された。
『何で、そんなこと言うの?』
「凛は加奈の信者だもんね」
『そうそうって!違うよ』
高校時代に戻って、話している感覚に陥っていた。
楽しくて、加奈との時間を終わらせたくなかった。