『報告』
「何?結婚?もしかして…」
加奈は、
今頃、想像を膨らんでいる事だろう。
凌久と結婚?凌久との赤ちゃん?
そんな事出来たら、どれだけ幸せな事だろう。
『別れちゃったよ』
「え、何で?」
耳が痛い程、大きな声だった。
『親が認めてくれなかったのが一番大きい』
「凌久くんがダメだったって事?」
『勉強するために大学に行ってるんでしょ?っていうやつ』
「それに関しては凛の両親厳しそうだよね」
『ここの家に生まれてきた事に後悔してる』
加奈と、
話している間に涙が溢れてきて…
泣いていたら、「私まで泣けてきた」と言って一緒に泣いてくれた。
そんな友達がいて、私は幸せ者だね。