涙が止まらなくて、電車にも乗れず…人混みがない方へない方は選び、歩いていた。
このまま、
いなくなってしまったらどれだけ楽だろう。
このまま、誰か私を連れて行って欲しい。
いつの間にか、そんな事を考えていた。
けど、そんな事を考えていても…結局帰る家はここしかない。
「遅いじゃないの、凛!18時すぎてるわ」
『人の人生奪わないで』
「何言ってるの?凛」
『凌久は、何一つお父さんとお母さんの悪い話は言ってなかった。何で、お父さんとお母さんは私達の幸せを願ってくれなかったの』
「凛のことを思ってよ」
『私の事を一番考えてないのは貴方達だよ』
「凌久くんと別れたの?」
『お母さんとお父さんはさぞかし嬉しい話だろうね』
私は、母と父の前でこんな泣き崩れた事はなかったから驚いていた。
私は、
それ以上の記憶がなくて…
起きたら自分の部屋の布団の上にいた。