両親と、凌久が会う日。
「着いたよ」
と、
凌久から連絡が入ったのは10時すぎだった。
大学がお休みの日に、こんな早く起きられた凌久を褒めてあげたい。
私の為に、ありがとう。
別れを選ばず、来てくれた凌久に感謝しかない。
初めて、家に凌久を呼んで…初めて両親と凌久が顔を合わせた。
「初めまして、飯田凌久と申します。ご報告が遅れて、大変申し訳ありません」
「初めまして、凛の父と母です。いつも凛がお世話になってるようで…」
「こちらこそ、お世話になっております」
私は、凌久と母、父の間に立ち見守ることしか出来なかった。
けど、
気まずくて…逃げてしまいそうだった。
「いつからお付き合いしてるんですか?」
「去年の8月ごろから…」