「まじで?」
『まじ』
「ありがとう、凛」
『こちらこそ』
凌久が袋を開ける瞬間が1番の緊張だった。
『嬉しくなくても喜んでね』
と、
言うと「既に嬉しい」と言ってくれた。
それだけでも十分嬉しいけど…袋から出した凌久は、早速着て喜んでくれた。
ただただ、嬉しい。
『似合ってて、良かった』
「嬉しい、ありがとう」
凌久は抱きしめてくれて、キスをしてきた。
「たくさん着せてもらいます」
『喜んでもらえて良かった。』
「喜びます」
『目、覚めた。』
「そういえば、覚めた」
『良かった』
そう言って、凌久は目を見開いて、必死に起きてるアピールをしていた。
つい、笑ってしまう顔…
写真に収めたいくらい酷い顔だった。
隣に凌久がいて、一緒に笑える事がどれほど幸せな事か…今回離れて感じた。