次の日から長かった冬休みが終わり、大学が始まった。
こんなにたくさん休みがあると、何をすればいいかわからなくなる…
凌久がいないと尚更だった。
これで、凌久中心の生活だったというのが痛いほどわかった気がした。
改札口に着くと、凌久がいた。
「おはよう」
『おはよう』
久しぶりに会った凌久。
何も変わらないんだろうけど…愛おしく感じた。
いつも通り、手を繋いで大学に向かった。
『楽しかった?』
「うん」
『凌久の顔が、物語ってる』
「そんなに?」
『また行けるといいね』
「今度は凛も一緒に行こう」
『予定が合えばね』
「すげぇ遠回しに断るやん」
凌久と顔を見合わせて、会話が出来る事。
凌久と顔を見合わせて、笑い合える事がどれほどの幸せかを実感した瞬間だった。
この時間がずっと続けばいいのに…
何で、凌久と一緒にいる時間は…こんなにも過ぎるのが早いんだろう…
本当に残酷だった。
神様は私の味方になってくれないのかな。
またお昼会えると、思ってても離れるのは寂しかった。
「またあとでね」
何でそんなにサバサバしてるんだろう…
別れる事に対して、あまり抵抗がないのかな。