やっぱり寝てしまっていたようだった。
隣にいる凌久はまだ寝ている。
幸せだな。
いくらでも、寝顔は見てられた。
毎日、一緒にいられたらもっと幸せなんだろうなと夢心地気分でいると凌久が起床した。
「凛」
『何?』
「可愛い」
そんな事を改めて言われると恥ずかしい。
言い慣れてる感じもウザイけど…
本気で受け取ってしまった私は凌久と目を合わせられず、凌久に背を向けた。
向けた瞬間に、
後ろから長い手を伸ばして胸を掴まれた。
『…ゃだ』
「なら、こっち向いて」
凌久の思った通りに動いていて、何だか悔しいけど…
凌久の方に体制を変えると、キスをされた。
それも、
何かイヤらしい感じのやつ…
朝から元気な人だね。