「土日会えるし、朝も会えるし、昼も会えるし、毎日会えるじゃん」
『うん、ありがとう』
凌久がどう思ってるかは正直、わからない。
けど、この考えに救われた気がした。
『ありがとう』という言葉に尽きる。
人通りの少ない道に入った瞬間、キスしてきた凌久。
お互いの思っている事が同じでありたい。
突然のことで、驚いたけど…嬉しかった。
「昨日は、本当に体調不良?」
急に痛いところを突かれた…
それにしても、
この人は私の気持ちがわかるアプリでも持ってるのかな?
『本当』
「これは嘘だな」
『本当』
「顔に嘘って書いてあるよ」
『嘘じゃないもん』
と、
ふてくされると笑われた…
いつも通りの凌久で安心した。
私の心も、いつも通りに戻った気がした。