「ん…凛!凛、起きて」
『ん?』
え?私、寝てるの?
いつの間に寝てたか分からず、状況を把握するのに時間がかかってしまった。
周りを見渡すと隣には凌久がいて…布団に横になっている自分。
それに、
まだ寝足りない感じがする。
『…寝たい』
「泊まってもいいけど、電話来てる」
『誰?』
「お母さんって書いてある」
お母さん!??
凌久の答えを聞いて、一気に目が覚めた。
私は、時間も確認せずお母さんに折り返し電話をした。
「どこにいるの?凛」
『ぁあ…ごめん。今帰る』
「今何時だと思ってるの」
『ごめん、今帰る』
お母さんは、結構怒っている感じだった。
とりあえず、
電話を切って自分を落ち着かせた。