大人の凌久くんは、それ以上何も言わなかった。



無事、

一緒にお昼を食べてお買い物もした。





『ぬいぐるみほしい』

「小さいのにして」

『凌久くん家に置いていい?』

「いいよ」

『せっかくだからリクくんにしようかな』




と、

手に取ると想像以上にふわふわで即決だった。




中サイズのリクくんを出迎えることにした。




ふわふわで気持ち良い。

抱っこして、寝られそうなくらい…




抱っこして寝たら、今日凌久くんと仲良くなった小さな男の子と同じくらいの精神年齢になってしまいそうだから辞めとこう。




気持ちだけ。





『ありがとう凌久くん』

「ややこしい、リクって」

『確かに』

「夜はコンビニで買って食べよう」

『いいよ』





確かに、

疲れちゃったから早く帰りたい。




遊園地に遊びに行った時もだけど…最後の方は凌久くんに引っ張られながら歩いていた。





『疲れた、寝たい』

「あと少し」

『たくさん歩いたね』

「そうだな」





素直に楽しかったと思う。


もう、

険悪なムードは勘弁だけど…



帰ってきた今は、また行きたいと思える場所だった。