「何これ」


と、

目の前にいる子どもがパパに間違えて凌久くんに話しかけてきた。




「パパじゃないけど、いい?エビだって」

「エビ!?どこにいるの?」

「お兄ちゃんにもわからないから教えて」


と、

凌久くんは夢中で子どもと話していた。




よく、街中で知らない人と話してる人を見ると凄いなって思ってたけど、その凄い人がここにいた。




確かに、

私が初めて凌久くんと会った時もフレンドリーに話しかけて救われた時があったな。





そんな事をふとっ思い出した。

ほんと、羨ましい…





数秒、数分だったと思うけど、結局本物のパパが来るまで、凌久くんが相手していた。





「ばいばい〜」

「ばいばい」

『可愛い』

「可愛いね〜子どもって反則だよな」






凌久くんの子どもは絶対幸せだろうなと思う。




凌久くんの前の彼女は、何で、別れてしまったんだろう。




もしかして、訳あり!?


としか、

思えないんだけど…



出来ることなら、凌久くんの前の彼女に会って聞いてみたい。