『住所、メッセージで送っとくねん』

「ありがとうございます」

『あ、あともう1個だけお節介言っていい?』


流奈さんが言った。

もうお節介とか言っちゃってるよ流奈さん。


私は笑ってしまう。


『あのね。もちろん流奈も、未来ちんに会いたかったよ?』

「…?はい」

『でもそもそもは、とーるが連絡よこしたんだよ』


会長が?

なんの連絡?


『こないだ行った時。未来が寂しがってるかもしんないから、様子見てきてやって
って』


流奈さんが、呆れたような声を出す。



『自分が見にいきゃーいいじゃんってね』