「まだ生きてるんだよな」


ショウくんが、ボソッとつぶやく。


「オレがトドメさしてもいいかな」


こわいこと言わないで~!


カイくんといい

ショウくんといい

みうさんといい


過激なこと、言うよね~!?


「そよ」

「へ?」

「……それ」


んん?

ショウくんの視線が、わたしの首もとに向いているような。


なに?


目を見開いているけど。


「キス」

「え……?」

「されたの?」


ショウくんが

細長い指で、鎖骨あたりに触れてくる。


「でも。捕獲してから……何日たったと」


ショウくん? なに言ってるの?


「色味からして。ごく最近」


な、なんのこと?

わたし。

ファーストキスも……まだ、だよ。


「つけられたことすら気づいてない、となると。油断してるときか。目的はなんだ。……まさか。オレへの宣戦布告」