「どこ行ってたんですか」
一人でお店に戻ると、ショウくんがカウンターで料理の盛り付けを手伝っていた。
「なにしてたんですか」
「へ?」
「オッサンと2人でいたんだよな」
ママから聞いたのかな。地下にいたこと。
「……うん。えっと。カイくんなら、寝ちゃったよ」
ショウくん、カイくんに用事あるとか?
「ヘンなことされてない?」
「っ、え……」
「は? されたの?」
「さ、されてないよ!」
あれは……ほら。
ある意味、いつも通りっていうか。
異変があったとしたら
わたしの方。
……言っちゃった。
カイくんに好きなんて言っちゃった!!
どうしよう。
あんなこと、言うつもりなかったのに。
とても気まずい。
カイくんは全然気にしてなかったけど!
「そよ」
「な、なに」
「嫌なら断りなよ」
……イヤ?
「……そ、そりゃあ。いつも。強引だなって思うけど」
なんだかんだ
わたしから、ほだされ……て……
「ヘンな依頼」
ああ、小西さんの件!