「……わかり、ました」


そうですよね。邪魔ですよね。


ご主人様がお休みなら

わたしは、もうひと働きしてきましょう。


「素直じゃないねえ」


立ち上がろうとしたのに

グイっと、抱き寄せられてしまう。


「……カイ、くん」

「こうされたいクセに」

「っ」

「あまり眠れてないんでしょ。そよちゃん」

「…………」

「一緒に寝よ?」


いっ……しょ……に!?


「ね、寝ません」

「なんでー?」


なんでって。

こんな状況で眠れるわけないですし。


「ああ。明かり。消してくる?」

「そういう……問題では」

「はは。わかった。興奮してんだ?」

「言い方がイヤです……!」

「いいねえ。そんじゃ。もーっとドキドキさせてあげよう」