「ただ」


カイくんの、声のトーンが落ちる。


「新しい生命をモノ以下の粗末な扱い方したならば。それは重罪だ」

「……はい」


声から、伝わってくる。

カイくんの憤りが。


「あと」


すぐにいつものトーンに戻されたけれど

やっぱり、カイくんは怒っている。


小西さんのことだけでなく

小西さんを狩らせた……親子のことも。


「そよちゃんときみたく一方的に襲うのは問答無用でアウト」

「ですよね」

「嫌がってる女の子の中には、それほど本気で嫌がってない子もいるけどさ」

「……?」

「NOがYESだと勘違いしてみたり。据え膳食わぬは男の恥なんてのは、勝手な解釈じゃん。快楽優先のアニマルは。ちょんぎられちゃえばいいのに」


ちょんぎ……っ!?