わたしが猫じゃらしのおもちゃを持って、走るとムーは捕まえようとちいさな体を動かして追いかけた。


おなかが空くと、ニャー、ニャー、と鳴いてママに甘えた。


ムーが鳴いているところは、まるで本当にママに呼んでいるようで、みんな、



「なんだか、『ママー』って言ってるみたいだね」


と言っていた。


弟もパパも中学生のお姉ちゃんも、ムーがかわいくてたまらなかった。