「あぁ~!久しぶりに遊んだな」
「だね。ゲームセンターなんて最近全然行ってなかったし」
「高校入ってからは、ずっと豪たちと一緒だったしな」
そんなことを話しながら、
二人はぶらぶらと歩いていた
もう学校は終わっているだろう時間になっていたが、
荷物を置いたままだったので、学校に戻るところだ
「なあ、裕二は・・・・どうする?」
静かになったとき
一樹は、突然そんなことを言い出した
「え・・・どうするって?」
「自分を捨てた両親がもし、すっげぇいい奴だったら、」
一樹は、そう言ってから言葉を止めた
ちょっとだけ、短い沈黙があった