「そいや俺、昨日も襲われたんだよな」
その日も、一樹はいつものように話し始めた
物騒な話だが、いつものように、である
「の割には無傷じゃね?」
「だって、弱ぇんだもん、あいつら」
ボッコボコにしてやったよ。
まるで世間話のように笑いながら話す一樹と大輝
「てか、闇討ちするやつがそんな弱くて大丈夫なのか?」
「知らね。俺、別にあいつら興味ねーもん」
「俺が思うに、一樹が強すぎるんだと思うね」
「あ、俺も潤也にサンセー」
さらに、話に自然と加わってくる潤也と幸喜
いつもなら、その話によってくるクラスメイトは、話の内容を聞いた途端に離れていった
物騒な話によりたくはないだろう
もっとも、一樹たちは物騒な話だと思っていないが…