「あっ!!おね・・お兄ちゃん!!」
一樹が校門に着くと、柚樹がいた
柚樹は、一樹の姿を見ると顔を輝かせる
「やっほぉ!ユズちゃん、久しぶり」
「あ、裕二だぁ!!久しぶりーー」
裕二と柚樹は、ニコッと笑いあった
一樹はそんな2人をイライラと見つめながら
「それより・・」
と呟く
「なんで、ユズがここに居んの??」
その声は、怒鳴り声にも似た声だった
が、そんなことでびびるようなら、一樹の妹ではないのだ
「なんでって??今日学校休みだよ、私」
「んなの関係ねぇだろ!!」
「関係あるよ!私、お姉ちゃん見物に来たんだから」
「はぁ??」
柚樹は、一樹にそれだけ言うと、「はい」と一枚の紙を渡す
「てか、お姉ちゃんって言うなよ・・・」
一樹はグチグチと文句を言いながらも、紙を受け取り、
その紙を握りつぶした