「俺に彼女がいるはずねぇって知ってるだろ!!」



「だって、男装するんだったらそれくらい・・・」



「ねぇよ!!俺はちゃんと男を好きになるって」




小声で言い争いながらも、裕二がずっと笑っているのが気に食わない



あたしが女だって知ってるくせに・・・!!!

絶対にからかってやがる



一樹は、裕二のケツを思いっきり蹴り飛ばした


「イテッ」と裕二が声をあげる

そんな裕二を見て、一樹は笑った

笑いながら、裕二を放って校門へ歩いていく


裕二は、ブツブツと文句を言いながら

それでもなぜか一樹の後ろについていた