「おーい、一樹ぃ!!校門で女の子が探してたぞ」



修二が、教室に入ってくると同時に、そんなことを言い出した

周りのみんなも、それを聞いて


「彼女か??モテモテだねぇ」


「ヒューヒュー!!」



とか冷やかしてくる



いや・・あたしに彼女なんかいるわけないし

てか、あたしは男装してるけどレズじゃねぇっての


なんてことを、言い返せるはずもなく



「うるせぇ!!彼女なんかいねぇって」


とだけ返して、教室を出た




にしても、女・・??

知り合いで、男子校に行ったことが分かってる女なんかいたっけ?




「いやぁ・・まさか、一樹に彼女が居たなんてね」



「だから違ぇって!!」



ふと喋ってきた声に、反射的に言い返した一樹は、横を見る




「びっくりびっくり!!」


笑いながら、平然と横にいたのは、裕二だった