「で?この状態は何でござんすか?」
純也が、そう問う。
言わなくてもいいことを言った罰として、6人分の周(つまり60周)を裕二を走らせていた6人だったが、現在は
「ふざけるな!!お前等がカツアゲをしたのは分かってるんだぞ!!」
空回り熱血先生っぽい人に尋問されている。
原因は、やっぱりというか、ボコボコにされてる裕二で、60周走り終わって倒れている裕二を見た先生は、いじめが起きているとでも思ったのだろう。
顔をびっくりするほど強張らせて、一樹たちを叱っている。
「なんで、俺らが裕二をカツアゲしなきゃいけないんだ?」
「だから、それは先生の勘違いだろ。お前まで真に受けてんじゃねぇよ!」
幸喜のとぼけた声に、豪がつっこむ。
さっきまで、何気に緊張してたのか、結構無口だった幸喜だが、
先生に怒られたおかげで?、緊張がほぐれたようで
元々の天然っぷりを発揮しているらしい。
「・・・・ふ・・ふざけるなぁぁーーー」