問題児と言っても、同学年の子には特に怖がられていないらしく、クラスのみんなは豪たちに、さっきの話を話し出した。

 


 「そいつらバカすぎるだろ!」




問題児の1人、細木潤也がそうつぶやく。




 「悪かったな。俺のダチがバカでよ!!」




豪はそう言ってみるが、そう言われて謝る奴等ではない。




 「ぎゃははっ!そいつらお前のダチなのか?笑える!!」




 「どうしようもないバカってまさにこれだよね」




 「・・・バカしか言えないな」




さらにヒートアップする一樹と裕二へのバカコール。

 


 「でも、豪のダチだし、様子でも見に行くか?」



 「おぉ!」




しばらくバカコールを続けた後に、5人はそう言った。

バカコールを散々した後に様子を見に行くとは、仲間思いなのかそうじゃないのか・・

とにかく、深刻そうな顔もせずに、ゆったりと笑いながら一樹たちのもとへ出発した5人だった。