「ってかお前さ、俺が迎えに行くってったのになんで来たんだよ!!」
「またその話題?さっきの話関係ないけど・・」
「うっせーー」
2人は学校についても、周りのことなど気にせずに、言い合いを続けていた。
ガラッ
あれやこれやと言い合いながら教室のドアを開けると、少数を除いた全員が一斉に一樹たちのほうを向く。
思わず無口になる2人。
ちょっとした沈黙・・・
ワァーー
しばらくして、歓声と一緒に人が集まってきた。
本当は、歓声というほど大きな声でもなかったし、大勢というほど大勢でもなかったのだが、今までこんなに人がやってくる経験なんて無い2人には、歓声の上に大をつけてもいいくらい人が集まっていた。
ちょっとした有名人の気分である。
いや、実際結構な有名人になっているのだが・・