次の日の朝・・




 「ぎゃぁぁぁあ!!寝坊してもたァーーー」




芦屋家には、大きな声が響いた。




 「あぁぁ、どーしよ。。裕二を迎えにいく約束しちゃったのに・・・」




そう言う一樹の口調は、女の子だ。

昨日の一樹と同一人物とは思えないくらいの可愛らしさがある。




 「お姉ちゃん、女の子に戻ってる。そんな調子なら、いつばれることやら・・」




 「っ!! う、うるせー!」



 
妹にからかわれて、あわてて口調を元に戻す一樹。

だが、時計を見てそんなことは頭から飛んでいった。

待ち合わせの時間は7時25分。

今の時間は7時50分だ。




 「ひょえぇぇーーー」