「え?何って、一樹急いでるんだろ?」
「バイクなんて高等な技を思いつかないだろう一樹を、ユズちゃんの学校まで送ってやろうと思ったんだよ」
豪と幸喜が、思ってもみなかった言葉を口にした
こいつら・・・
馬鹿にしにきただけじゃなかったんだ
一樹は、少しだけ友情というものに感動を覚えて思わず足を止める
それと同時に、バイクが5台静かに止まった
が、
「・・・・ほら、乗れよ。柚樹んとこまで送ってく」
今まで無口だった望武が、そう言ってヘルメットを投げてきた
何をかっこつけて言ってんだ?
無口のくせに最後だけでしゃばりやがって
てか・・・・・・・
「お前は、ユズに会いたいだけだろうが!!」