こうやって、なんだかんだあたしのことを分かってくれているのも裕二だし
・・・・・・・
・・・・・・?!?!
「な、んで隣で走ってんだよ!!!」
さっき教室でおいてきたつもりだったのに、裕二はいつの間にか隣で走っていた
男子の中でもトップクラスくらいには体力あるし、
短距離だってそこそこはやい
そんなあたしがけっこう本気で走ってるのに、いつもと同じ顔でひょうひょうと隣を走られるのはムカつく
「なんでって・・・はい」
そんな裕二は、
やっぱりいつものようにひょうひょうと走りながら、弁当箱を差し出してくる
って、あ・・・・・・
「結局、弁当忘れてたね」