一樹は、呆然とその光景を見ていた。

しばらくして、その様子にやっと気づいた豪は、一樹を呼ぶ。

豪は少しも恥ずかしそうにしていない。

いや・・ちょっとは照れるとかしろよ!

豪ちゃんだぞ豪ちゃん!!




 「おぉー、一樹!遅かったな。」




心の中の突っ込みはさておき、一樹は裕二を連れて豪のところにむかった。

 


 「豪ちゃん、どっちが一樹くん?」




 「てか、梶さんもうどっか行ったの?梶さんの実力見てみたかったのに・・・」




そう言う豪の連れは、どう見ても族関係の人には見えない。

梶を知っていることからして、豪のダチだということは分かるが・・

2人とも肝据わってるなぁ。。

普通は番長のダチになるってけっこうなエネルギーがいると思うんだけど・・

 


 「俺は八川裕二。こっちが一樹。豪ちゃんとは初対面だけど、一応三人とも同じ学校。これで分かった?」




 「「・・・ぎゃはははっ!分かった!!」」




ちょっとした沈黙の後、豪の連れ豪の連れは大声で笑った。

裕二もぎゃはは、と笑っている。




 てか裕二。。仮にも初対面で、しかも番長に向かってちゃん付けで呼ぶか?普通・・・