布団から出て行こうてする泉の腕を掴んだ

無意識に


思ったよりも力が強かったのか不意打ちなのか、泉は、うわ!と声を出して布団に転がった。

押しつぶされないように避けた


「引っ張ったら危ないだろ」

「泉も引っ張ったやん」

「俺はいいの。受け止めれるから。今避けたろ!」

ば、ばれてた。でも受け止めれるよ?多分やけど。力はあるしさ?


「どーしたんだ?」

「いや、ちょっと…話そうかと」

「……?何を?ちょっと…タバコ吸っていい?」


困った顔をする泉
あたしは何か困らせてるんかな?
タバコ……なんかある時にしか吸いたくならへんやん。


「今は…行かんといて欲しい」


なんでって聞かれても困るんやけど…でもなんか、うん。今は離れたくない


それにキスだって、ちゅってしただけやん。


それは…寂しい


歯止めが効かなくなると言った泉
あたしは…受け入れれると思うんやけどな


どうやったら伝わるかな


「ちょっと、寂しい」


自分で言って何が?っておもった。
寂しくないよ。泉と一緒にいるんやし。でもなんか……

避けられてるから