「おい、やめろって」


「好きだったの……」


「へっ?」



翔が慌てて振り返る。



両腕を伸ばし、思い切り見上げる。



空は今日も高くにあった。



晴れ渡る青。



どこまでも続く、果てのない、青色。





「亮太先生が好きだったの!」





私は大声で、空に叫んだ。