「重たくなんかないよ。

俺だって、高田が何も知らないところで悩んでいるのはツライから。

誰にも話せないのなら、俺が聞くから」





優しい声。





暖かい手のひらが、ポンと頭を撫でる。



「……ありがとう」



「メールでもいいし」



「メールしていいの?

あ、そうだ。私もソフトバンクなの。

絵文字使えるね。

動くやつ」



「動くやつ?」



「え~、知らないの?」



「最近変えたばっかだからなぁ」



「仕方ないなぁ。

じゃ、後から送ってあげるよ」



「はいはい。

もう大丈夫だな。

帰って寝なさい」