終礼後、亮太先生が私を呼んだ。
「なに?」
ほとんどの先生が部活をみている二年生の職員室は、ガランとしていた。
先生は今日も、ポロシャツを着ている。
他の先生はスーツでしっかりきめているのに。
でも、ちょっとセンスの足りないその格好が、不思議と私を安心させる。
「スカート? 髪の毛? それとも化粧?」
今日は数学の授業がなかったから、
本当は会えて嬉しいくせに、
ついつい口が、勝手に動く。
「おまえなぁ~」
挑戦的に見下ろす私に、亮太先生は笑みをこぼした。
「全部だよ、全部。いつになったら俺のいうこと聞いてくれるわけ?」
先生の声が好き。
先生の笑う顔が、
好き。
「なに?」
ほとんどの先生が部活をみている二年生の職員室は、ガランとしていた。
先生は今日も、ポロシャツを着ている。
他の先生はスーツでしっかりきめているのに。
でも、ちょっとセンスの足りないその格好が、不思議と私を安心させる。
「スカート? 髪の毛? それとも化粧?」
今日は数学の授業がなかったから、
本当は会えて嬉しいくせに、
ついつい口が、勝手に動く。
「おまえなぁ~」
挑戦的に見下ろす私に、亮太先生は笑みをこぼした。
「全部だよ、全部。いつになったら俺のいうこと聞いてくれるわけ?」
先生の声が好き。
先生の笑う顔が、
好き。